今や、ほとんどFAQと化した感がある「Winmail.dat」。
でも、知らない人は、まだまだ居らっしゃるようです。
そもそも「Winmail.dat」とは何でしょうか?
それについて、わかりやすく解説したいと思います。
XPの頃までは、Windowsに付属していた「OutlookExpress」が大半を占めていました。
その後OSが変わり付属のソフトも「Windowsメール」「Windows Live メール」と変遷し(大雑把ですが)、Windows10の場合は「Mail」が付属します。
ただし「Mail」はPOP3には対応していません。IMAPのみです。
そもそもPOP3とは何でしょうか?
POP3はメールをパソコンに保存します。
それに対してIMAPはメールをメールサーバーに保存します。
例えば、パソコンが複数台ある場合、POP3はそれぞれパソコンにメールが保存されます。
それに対しIMAPはメールサーバー保存されているので、各パソコンの同期が取れます。
逆に言えばIMAPの場合、一台のパソコンでメールを削除すれば、他のパソコンでも削除されます。
そこが理解されていないと、大変なことになります。
今や、IMAPが主流となりつつありますが、POP3でないと困る場合も多々あります。
そしてWindows10の「Mail」は、なんとPOP3に対応していません!
つまりPOP3を使おうとすると、「Mail」以外のメールソフトをインストールする必要があります。
今は、Microsoft Officeに付属する「Outlook」かフリーソフトの「サンダーバード」かの、ほぼ2つしか選択肢はありません。
それで今は「Outlook」を使う人が増えています。
でも「Officeを持っていない」や「Outlookが使いづらい」という人は「サンダーバード」に使用、ということになります。
3つあります。
「HTML形式」「テキスト形式」「リッチテキスト形式」です。
「HTML形式」は、ホームページと同じ形式で書式の設定、画像の貼り付けなどができます。
「テキスト形式」は文字だけのメールです。
ビジネスメールでは、まだ多用されています。
そして「リッチテキスト形式」は「Outlook」独自の形式で、書式設定のみできるようです(使ったことがありませんので)
それなら?「HTML形式」でいいんじゃないの?と思いますが・・・
前述しましたが、「リッチテキスト形式」は「Outlook」独自の形式です。
ということは、他のメールソフトでは開けないのです。
全く迷惑な・・・
恐らく規定の設定では「HTML形式」になっていると思います。
それを何かのはずみでいじってしまい、「リッチテキスト形式」にしてしまったケースが殆どと思います。
送信者に質問しても「リッチテキスト形式」を知らない人が殆どですから・・・
それで本題ですが、「Outlook」で「リッチテキスト形式」で作成したメールを「サンダーバード」等の『Outlook以外のメールソフト』で受信すると、「Winmail.dat」になります。
そして、困ったことに添付ファイルも「Winmail.dat」の中に含まれてしまうのです。
昔はサンダーバードにアドオンがあったのですが、今は無いようです。
ですので、今はフリーソフトを使うか、WEBの変換サービスを使うかのほぼ二択になります。
フリーソフトは「Winmail Opener」が有名です。
私も、非常時には使っています。
ただ、あくまでウイルスチェックを行うなど、自己責任での使用をお願いします。
WEBの変換サービスはさらに不安ですよね。
大事なファイルなどは上げない方が良いと思います。
以上、「Winmail.dat」について解説してきました。
PCサポーター坂上の「日記」?です。