トップ «前の日記(2021-07-24) 最新 次の日記(2021-07-31)» 編集

PCサポーター坂上の「ぼやっっっ記~」2

2019|09|12|
2020|02|03|04|05|06|
2021|04|07|08|09|11|12|
2022|01|02|11|
2023|01|05|

2021-07-29 「Winmail.dat」について

_ ・「Winmail.dat」とは?

今や、ほとんどFAQと化した感がある「Winmail.dat」。

でも、知らない人は、まだまだ居らっしゃるようです。

そもそも「Winmail.dat」とは何でしょうか?

それについて、わかりやすく解説したいと思います。

_ ・今時のメールソフト事情

XPの頃までは、Windowsに付属していた「OutlookExpress」が大半を占めていました。

その後OSが変わり付属のソフトも「Windowsメール」「Windows Live メール」と変遷し(大雑把ですが)、Windows10の場合は「Mail」が付属します。

ただし「Mail」はPOP3には対応していません。IMAPのみです。

_ ・POP3とIMAP

そもそもPOP3とは何でしょうか?

POP3はメールをパソコンに保存します。

それに対してIMAPはメールをメールサーバーに保存します。

例えば、パソコンが複数台ある場合、POP3はそれぞれパソコンにメールが保存されます。

それに対しIMAPはメールサーバー保存されているので、各パソコンの同期が取れます。

逆に言えばIMAPの場合、一台のパソコンでメールを削除すれば、他のパソコンでも削除されます。

そこが理解されていないと、大変なことになります。

今や、IMAPが主流となりつつありますが、POP3でないと困る場合も多々あります。

そしてWindows10の「Mail」は、なんとPOP3に対応していません!

_ ・メールソフトの選択肢

つまりPOP3を使おうとすると、「Mail」以外のメールソフトをインストールする必要があります。

今は、Microsoft Officeに付属する「Outlook」かフリーソフトの「サンダーバード」かの、ほぼ2つしか選択肢はありません。

それで今は「Outlook」を使う人が増えています。

でも「Officeを持っていない」や「Outlookが使いづらい」という人は「サンダーバード」に使用、ということになります。

_ ・「Outlook」のメール作成形式

3つあります。

「HTML形式」「テキスト形式」「リッチテキスト形式」です。

「HTML形式」は、ホームページと同じ形式で書式の設定、画像の貼り付けなどができます。

「テキスト形式」は文字だけのメールです。

ビジネスメールでは、まだ多用されています。

そして「リッチテキスト形式」は「Outlook」独自の形式で、書式設定のみできるようです(使ったことがありませんので)

それなら?「HTML形式」でいいんじゃないの?と思いますが・・・

_ ・そして問題の「リッチテキスト形式」

前述しましたが、「リッチテキスト形式」は「Outlook」独自の形式です。

ということは、他のメールソフトでは開けないのです。

全く迷惑な・・・

恐らく規定の設定では「HTML形式」になっていると思います。

それを何かのはずみでいじってしまい、「リッチテキスト形式」にしてしまったケースが殆どと思います。

送信者に質問しても「リッチテキスト形式」を知らない人が殆どですから・・・

それで本題ですが、「Outlook」で「リッチテキスト形式」で作成したメールを「サンダーバード」等の『Outlook以外のメールソフト』で受信すると、「Winmail.dat」になります。

そして、困ったことに添付ファイルも「Winmail.dat」の中に含まれてしまうのです。

_ ・「Winmail.dat」を開くには?

昔はサンダーバードにアドオンがあったのですが、今は無いようです。

ですので、今はフリーソフトを使うか、WEBの変換サービスを使うかのほぼ二択になります。

フリーソフトは「Winmail Opener」が有名です。

私も、非常時には使っています。

ただ、あくまでウイルスチェックを行うなど、自己責任での使用をお願いします。

WEBの変換サービスはさらに不安ですよね。

大事なファイルなどは上げない方が良いと思います。

以上、「Winmail.dat」について解説してきました。


トップ «前の日記(2021-07-24) 最新 次の日記(2021-07-31)» 編集

PCサポーター坂上の「日記」?です。